弟子屈町(北海道)

鉱夫の山から、旅行者の山へ

国立公園の自然豊かなまち、弟子屈町は、2000年代に入って以降、急激な旅行者の減少が起きていた。これにより廃屋の増加や人口減少、経済の停滞などが起こり、町は疲弊。豊かな自然を守りながらも、経済を立て直すために「エコツーリズム」の推進を選択した。 かつて硫黄採掘で栄えた火山、「アトサヌプリ」の資源をエコツーリズム推進法に基づく特定自然観光資源に指定し、立入りを制限した上で、認定ガイド制度を創設。認定ガイドの引率の下、アトサヌプリに上るトレッキングツアーを作り上げた。ツアーは「エコツーリズム大賞」を受賞。地域の知名度や、住民のエコツーリズムに対する理解度が向上し、山のふもとの温泉街には再び活気が満ちようとしている。